
こんなお悩みを解決します。
メンタリストDaiGoさんの著書『ストレスを操るメンタル強化術』の書評を紹介していきます。
簡潔にまとめると、「自分の弱さを味方につけ、メンタルを強くする」ということです。
例えば、「人間関係のストレスがつらい」「仕事の失敗をいつまでも引きずってしまう」などの悩みを解決していきます。
本書を読めば、メンタルが弱い人が持っている、ストレスや失敗などのネガティブなイメージの要素を、メンタルを強くするための武器にすることができます。
よくある精神論ではなく、様々なデータや、実験に裏付けされた結果をもとに、自分らしいメンタルの強さを手に入れていきます。
Contents
『ストレスを操るメンタル強化術』の要約①基本戦略
『ストレスを操るメンタル強化術』の要約①基本戦略から紹介していきます。
メンタルが弱い人が、メンタルを強くするためには、以下の3つのリソースを活用していくことが必要です。
- ストレス
- 失敗と挫折
- 内向的な性格
ネガティブなイメージの要素である、この3つのリソースを武器にしていくことで、メンタルを強化していきます。
メンタルが弱い人に、いきなり松岡修造さんのような強いメンタルを持て、と言っているわけではありません。
メンタルが弱い人が、自分の弱さを味方に付け、メンタルを強くする方法を理解するのです。
ストレスは必ずしも悪ではない
ストレスは、考え方次第でいい影響をもたらすため、人生に必要なものです。
例えば、漫画の主人公って、様々な逆境や挫折を乗り越えるからこそ共感できますよね。
何のストレスもなく、逆境もない主人公だったら共感もできない、つまり僕たち自身にもストレスがある程度必要だということです。
では、ストレスに対して、具体的にはどうしたら良いのでしょうか?
それは、マインドセット ーストレスが自分に成長をもたらしてくれると考えることー をするだけです。
たったこれだけのことでいいんです。
著者は、あるアメリカでの調査を紹介しています。
3万人の成人を対象に、強度のストレスを感じている人たちのうち、「ストレスが体に悪い」と思っている人たちは、そうでない人たちに比べて死亡リスクが43%も上昇することがわかったそうです。
つまり、ストレスに対する考え方を変えるだけで、ストレスを味方に付けることができるのです。
失敗と挫折を武器にする
失敗・挫折を武器にするには、「失敗した後にどう対処するか?」が大切です。
なぜなら、失敗の経験を放置すると、マイナスの記憶にしかならないからです。
失敗から学びを得られれば、失敗したことに意味があったと思えるようになります。
僕の失敗談です。
先日、初めて上司を激怒させてしまい、その時は「やってしまった。」と思いました。 帰宅後に、感情や反省点、対策を書き出し、「人に対する伝え方を考える」という学びを得ました。
こうして、失敗をマイナスの記憶から、学びを得た記憶に変えることで、さらに挑戦していくことができます。
内向的な性格をプラスに考える
内向的な性格は、マイナス面ではなく、むしろ才能なのです。
なぜなら内向的な性格は、外向的な性格と比べて、以下のような強みを持っています。
- 自制心が高い
- 発想力がある
- 感性が豊かで感受性が強い
世界一の投資家、ウォーレン・バフェットを例に見てみます。
彼は自制心が高い、内向的な傾向が強く、投資のチャンスやバブルに対して、じっくり調べたうえで行動します。
その結果、最適な意思決定ができているのです。
このように、内向的な人は、正しい意思決定、正しい行動をしやすく、成功をつかみやすいのです。
『ストレスを操るメンタル強化術』の要約②基本メソッド
続いて、『ストレスを操るメンタル強化術』の要約②基本メソッドです。
上記で挙げたストレス、失敗、内向的な性格に対するそれぞれのメンタル強化法と、その土台作りのための瞑想を紹介していきます。
ストレス ➡ マインドセット介入
マインドセット介入とは、ストレスに対する考え方、感じ方を変えていくことです。
具体的には、以下のように行います。
- ストレスに対する自分の体の反応を確認
- ストレスによって脅かされる自分の大切なものは何か?
- 大切なものを守るために、ストレスをどう使うか?
ただ、いきなり実践するのは難しいと思います。
そこで、もっとシンプルな方法があります。
それは、ストレスが溜まっていると感じた時に、「あ、やっべー、ストレスたまる」と楽しそうに口に出すことです。
こうして客観的にストレスを認識することが、メンタル強化に必要なのです。
失敗や挫折 ➡ 記録を取る
人間の記憶は失われるものなので、失敗や挫折を活かすためには、記録を取るべきなのです。
具体的には、何かに挑戦して失敗したとき、
・失敗をどう解決したか
・失敗のパターン
以上を把握することが重要です。
このように、記録を取っていくことで、
失敗 ➡ それを活かすための学び ➡ 乗り越えられる ➡ さらに挑戦
といういい流れを作っていくことができます。
日々の記録という地道な努力が、失敗や挫折をメンタル強化の武器に変えていくのです。
内向的な性格 ➡ ①孤独な時間を守る
内向的な人がその才能を伸ばすためには、孤独な時間を守ることが重要です。
分野を問わず、成功者の多くは孤独な時間に才能を育てています。
発明家エジソンの言葉に、こんなものがあります。
「最上の思考は孤独のうちになされ、最低の思考は混乱のうちになされる」
内向的な人は、孤独な時間をしっかりと守ることで、自分の能力を活かすことができるのです。
内向的な性格 ➡ ②コア・パーソナル・プロジェクトを見つける
コア・パーソナル・プロジェクトとは、簡単に言えば、得意なことや好きなことなど、自分にとって重要な事柄のことです。
コア・パーソナル・プロジェクトを見つけた人は、内向的な人であっても、外向的に振舞うことができます。
例えば、普段はあまりしゃべらない、内向的なオタクタイプの人が、趣味の話になると饒舌になることがありますよね。
つまり、内向的な人はコア・パーソナル・プロジェクトを見つけることが大事。
そのためには、毎日小さな変化を積み重ねるという行動を変えていくことが必要です。
瞑想でメンタル強化の土台を作る
上記のメンタル強化メソッドを実践するために、瞑想によって集中力と自己コントロール能力を鍛えます。
瞑想を行うことで、集中力や自己コントロール能力を司る前頭葉を、筋トレのように鍛えることができます。
瞑想は1分からでもできます。
背筋を伸ばして、自分の呼吸に集中するだけ。
僕も1日5分程度ですが、続けています。
瞑想を継続していくことで、不安や恐怖の軽減、自制心や注意力の向上など、様々な効果が表れます。
まとめ
今現在、大きな挫折やストレスに押しつぶされそうになっている人は、マインドセット介入や失敗を活かす、という実践をするのが難しいかもしれません。
しかし、1日1分から瞑想をするだけならすぐにできますよね。
僕が以前読んだ、『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』でも、「ヤッター!」ポーズやセルフハグなど、時間も手間もかからずに効果を実感できるものが多くありました。
メンタリストDaiGoさんは、本書で「今できないことと、未来永劫できないことは別だ。」と述べています。
今は、マインドセット介入や失敗を活かす実践ができないとしても、まずは、1日1分の瞑想から始めるだけでも、メンタル強化の力になっていくはずです。
『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』の書評はこちら。
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